gallery
specs
Body Material: Alder 2ply 表3piece 裏2piece
Body Finish: Nitrocellulose Lacquer ニトロセルロースラッカー
Neck Material: Maple
Neck Shape: “C” Shape
Scale Length: 25.5″ (648 mm)
String Nut: Synthetic Bone
Neck Finish: Nitrocellulose Lacquer ニトロセルロースラッカー
Fingerboard: Maple
Bridge Pickup: Single-Coil
Middle Pickup: Single-Coil
Neck Pickup: Single-Coil
Controls: Master Volume, Tone 1. (Neck Pickup), Tone 2. (Middle Pickup), 3way Switch
Bridge: 6-Saddle Synchronized Tremolo ビンテージタイプ
Tuning Machines: Kluson Type 新品に交換
overview
グレコの1970年代前半製造、国産ビンテージギター。レリック加工を施すために全ての塗装を剥がしてレストア。ニトロセルロースラッカーで再塗装。ビンテージの風合いを再現。
MATSUMOKU製です。
ラージヘッド、メイプルネック、ボディーはアルダー。
ビンテージタイプのイナーシャブロック。
ボディー、ネック共に現在の同価格帯ものに比べてはるかに良質の素材、また、乾燥し安定しています。
カスタム塗装と調整を行うことにより新しいギターへと生まれ変わります。
有名メーカーカスタムショップの手掛けるレリック加工のデザインに寄せ、
更に、独自の方法で塗装の機能を損なわずにダメージを再現したいと思います。
良く見る、「傷を付けただけの新しいギター」との質感の違いにご注目。
最初の状態
ネックはやや順反り、フレットは交換します。
トラスロットは締められておらず、フリーの状態で、十分調整可能。
ボディー、ネックの塗装はポリ塗装、全てはがして薄いラッカー塗装を施します。
ニトロセルロースラッカー塗装でビンテージ風エレキギターにリメイク!
process
ネックの加工
塗装はがし
フレットをすべて抜き取ります。
小型のサンダーで荒削りし、
サンドペーパー#80から#400まで仕上げます。
フレットの打ち込み
指版を整形しフレットを打ち込みます。
フレットの短部を切り取り、金やすりで研磨
端部のバリを丁寧に取り除きます。
塗装後、フレットをすりあわせ、フレットの断面を半円形になるように整形、サンドペーパー、コンパウンドで研磨
ビンテージ塗装
ポアーステインでビンテージカラーに色付けします。
特殊な方法で順に塗装し杢(薄め)を描きます。
段階的に塗装することで、仕上がり後に角度を変えて見ると見え方が変わります。
指板のはがれた部分もフェンダーカスタムショップの雰囲気にあわせます。
木部用プライマーを塗布し一日乾燥
サンディングペーパー#400で軽く研磨
ラッカースプレークリアで塗装し一日乾燥
指板が指によって塗装がはがれる部分にマスキングテープを貼ります。
ラッカースプレークリアで塗装し2~3時間乾燥
サンディングペーパー#400で研磨
ラッカースプレークリアで塗装し二日乾燥
サンディングペーパー#400、#600、#1000で研磨
ヘッド部分とネックの付け根部分、指版のみをコンパウンドで研磨し控えめな艶出し
指版のはがれた部分とネック裏の一部はマッドに仕上げます。
フレットをサンドペーパー、コンパウンドで研磨
ネック裏や指板の良く使う部分が削れた感じが再現できました。
それぞれ削れた部分にも予め塗装をしてありますので、指板に水分が染込むことを防ぐことが出来ます。
また、特殊な方法で塗装した杢のペイントは
段階的に塗装することで、角度を変えて見ると見え方が変わります。
ボディーの加工
塗装はがし
ベルトサンダーで大まかに塗装をはがし、
電動サンダーで平面を出し、
小型のベルトサンダー曲面部を削り、
サンディングペーパーで#220、#400、仕上げます。
材質はアルダー、2プライで、表が2ピース、裏が2ピース
木目に合わせて塗装をはがす部分を決め、仕上がった状態で、あたかも2ピースに見える様に塗装してみましょう。
ニトロセルロースラッカー塗装
ポアーステインでビンテージカラーに色付けします。
アルダーの薄い木目を目立たせると共に、
3ピースの継ぎ目を解り難く塗装します。
木部用プライマーを塗布し一日乾燥
サンディングペーパー#400で軽く研磨
ラッカースプレークリアを塗布し2~3時間乾燥
ラッカースプレークリアを塗布し一日乾燥
サンディングペーパー#400で研磨
マスキングテープを塗装をはがす部分にあらかじめ貼っておきます。
サンディングシーラーを塗布し2時間乾燥
更にサンディングシーラーを塗布し2時間乾燥
サンディングペーパー#400で研磨
更にサンディングシーラーを塗布し1日乾燥
サンディングペーパー#400で研磨
平面が出たことを確認
ラッカースプレースノーホワイトを塗布し2~3時間乾燥
ラッカースプレークリアを塗布し2~3時間乾燥
ラッカースプレークリアを塗布し一日乾燥
サンディングペーパー#400、#600、#1000で研磨
コンパウンドで研磨
あらかじめ貼っておいたマスキングテープをはがします。
経年による汚れをペイントします。
その他のパーツ
サビ加工
ブリッジのパーツ、芋ネジを外しサビを取り除きサビ止めを塗布します。
その他の木ネジにもサビ止めを塗布します。
ペグは新品のクルーソンタイプに変更し、サビのように見える塗装を施します。
左は塗装後、右は塗装前
プラスチックパーツの加工
ピックガード、ピックアップカバー、スピードノブなどのパーツに経年による黄ばみのような塗装を施します。
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