Nitrocellulose Lacquer Finish & Vintage Effect
10万円台のギターに多い、上塗りのみのラッカー塗装ではなく、
プライマー(下塗り)、シーラー(中塗り)、顔料(上塗り)、クリア(仕上げ)すべてをニトロセルロース、ニトロセルロースラッカーを用いて塗装。
実際に手に取るとラッカーの質感を実感して頂けるでしょう。
下塗り材が経年により変色した状態を忠実に再現
木肌が露出した部分の木目を美しく見せるように特殊な加工を施しています。
塗装がはがれた部分は、木肌の質感はそのままに、ニトロセルロースラッカーで塗装しています。(一部未塗装の部分があります。)
ネック裏は弾き込む事による塗装のはがれを再現
塗装がはがれた様に見える部分にも、マットにニトロセルロースラッカーで塗装しています。
バックルによるダメージを丁寧に加工
指板面の剥がれも忠実に再現
塗膜がない部分の木肌を傷めないように、塗装前からマスキングを行い塗膜を剥離しています。
Weather Check
経年劣化、気候による影響などで出来るラッカー塗装のひび割れをリアルに再現
Hardware & Vintage Effect
Vintage Effectは特殊な塗装ですので、それぞれのパーツの機能を阻害せず、経年による質感やサビを表現しています。
ブリッジ、ペグにVintage Effectを施しました。
その他のハードウエアにもVintage Effect
Electronics
アメリカンクロスワイヤーUSA製22AWG 直径:約1.78mmを使用し配線
ヴィンテージライクなサウンドを与えてくれます。
ピックアップはアルニコⅤ配線材はアメリカンクロスワイヤー
Refret
String Nut
牛骨を削り出し丁寧に面取、溝はそれぞれの弦に対して最適な幅と角度で設置、弦高は1フレット頭より0.3mmに設定
Pickguard & Control Knobs & Pickup Cover & Screw
ピックガード、コントロールノブ、ピックアップカバーに経年による黄ばみを着色
ビス、ポールピースに至るまで、サビのように見える塗装を施します。
specs
General
Base: Yamaha SR 700
Color: Sonic Blue
Body
Body Material: 2-Piece Sen
Body Finish: Nitrocellulose Lacquer (brand‐new)
Neck
Neck Material: Maple
Neck Shape: Soft “V”
Scale Length: 25.5″ (648 mm)
Fingerboard Radius: 7.25″ (184 mm)
Number of Frets: 21
Fret Size: Vintage type (brand‐new)
String Nut: Bone (brand‐new)
Nut Width: 40 mm
Neck Plate: 4-Bolt
Neck Finish: Nitrocellulose Lacquer
Fingerboard: 1-Piece Maple Neck
Electronics
Bridge Pickup: Single-Coil AlnicoⅤ (brand‐new)
Middle Pickup: Single-Coil AlnicoⅤ (brand‐new)
Neck Pickup: Single-Coil AlnicoⅤ (brand‐new)
Controls: Volume, Tone 1 , Tone 2
Pickup Switching: 5-Position Blade
Pickup Configuration SSS (brand‐new)
Hardware
Bridge: 6-Saddle Synchronized Tremolo
Tuning Machines: Schaller Type Yamaha
Pickguard: 3-Ply Aged White Plastic
Control Knobs: Aged White Plastic
Miscellaneous
Strings: FENDER / Original Pure Nickel 150’s Light (brand‐new)
overview
Yamaha SR-700をベースに、64 年のソニックブルー(Sonic Blue)のストラト(stratocaster)を製作。丁寧にビンテージ(レリック)加工を施し当時物を再現致しました。
1980年台のものですので木材は乾燥し安定しています。
さらに、ネックは指板整形を行い、フレットを交換。
新しい木材と違い、ネックの反りに対してかなりの安定を期待できるでしょう。
ボディー、ネックは塗装をはがし、無垢な状態から、プライマー(下塗り)、シーラー(中塗り)、顔料(上塗り)、クリア(仕上げ)すべてをニトロセルロース、ニトロセルロースラッカーで、丁寧に塗装を施します。
メイプル1ピースネック、ボディーは2ピースのセン。
センの中では軽めの固体で枯れたサウンドが期待できます。
パーツは、現在の同価格帯のものに比べてはるかに良質の素材。
完全にレストアし、カスタム塗装と調整を行うことにより新しいギターへと生まれ変わります。
枯れたサウンドはビンテージギターならではの物!
ネックはストレート、トラスロットは十分調整可能。
有名メーカーカスタムショップの工法、デザイン、を踏襲し、更に、独自の方法で塗装の機能を損なわずにダメージを再現したいと思います。
良く見る、「傷を付けただけの新しいギター」との質感や、サウンドの違いにご注目。
あわせてご覧下さい。
ニトロセルロースラッカー塗装でビンテージ風エレキギターにリメイク!
process
neck
Surface Preparation
サンドペーパー#400まで仕上げます。
指板面はR184 mmに整形
フレットを打設し、余分なフレットを切断、端部を研磨
Painting
ニトロセルロースラッカーでの塗装工程
ステインを使用しビンテージカラーに色付けします。
経年による塗装が剥がれた部分のよごれなどもこの時点で再現します。
プライマー処理、シーラーを3度塗布、乾燥、研磨後、ネック裏の塗装がはがれる部分のみに、つや消しクリアを塗布、乾燥後マスキングし、その他の部分にラッカークリアを3度塗布、乾燥後、研磨
Leveling
フレットのすり合わせ
最後にマスキングを取り除き、ルーター等でダメージを仕上げます。
Body
Surface Preparation
サンディングペーパー#400まで仕上げます。
仮組みを行いネックの方向を確認、FenderTypeのネックプレートを取り付けられるように加工
Painting
ニトロセルロースラッカーでの塗装工程
ステインでビンテージカラーに色付けします。
木目を目立たせると共に、
継ぎ目を解り難く塗装します。
木部用プライマーを塗布
サンディングシーラーを5度塗布、塗布後にその都度研磨、平面が出たことを確認
ソニックブルーを2度塗布、ラッカークリアを2度塗布、その都度研磨
ダメージなどをハンドルーターで再現。
経年による黄ばみや汚れをペイント
この様にダメージの忠実な再現は他ではないでしょう。
Hardware & Vintage Effect
ブリッジにビンテージ加工
ルーターでそれぞれの部品を丁寧にサンディングし、特殊な塗装を施します。
仕上がりはサビそのものですが、塗装ですので、各パーツとしての機能は損ねません。
芋ネジ、スプリング一つに至るまでビンテージ加工を行います。
上位モデルのみに採用されていたYamaha製Schaller Typeのペグにビンテージ加工を行います。
Pickguard & Control Knobs & Pickup Cover & Screw
プラスチックパーツをサンディングし、磨いた後、よごれをペイントします。
Electronics
アメリカンクロスワイヤーUSA製22AWG 直径:約1.78mmを使用し配線
ヴィンテージライクなサウンドを与えてくれます。
ピックアップはアルニコⅤ、配線材もアメリカンクロスワイヤー
ポールピースにもサビ加工
String Nut
牛骨を削り出し丁寧に面取、溝はそれぞれの弦に対して最適な幅と角度で設置、弦高は1フレット頭より0.3mmに設定。
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