notice
ご依頼を頂きました、ゲイリームーアがメインで使用した60’s仕様のストラト、Fiesta Redでオールラッカー仕上げ、ウェザーチェックも完全再現します。
ゲイリームーアフィエスタレッドのストラトについては”Limited Edition Gary Moore Stratocaster 解説”をご覧下さい
Nitrocellulose Lacquer Finish & Vintage Effect
オールニトロセルロースラッカー仕上げ
10万円台のギターに多い、上塗りのみのラッカー塗装ではなく、
プライマー(下塗り)、シーラー(中塗り)、顔料(上塗り)、クリア(仕上げ)すべてをニトロセルロース、ニトロセルロースラッカーを用いて塗装。
下塗り材が経年により変色した状態を忠実に再現
木肌が露出した部分の木目を美しく見せるように特殊な加工を施します。
塗装がはがれた部分は、木肌の質感はそのままに、ニトロセルロースラッカーで塗装します。(一部未塗装の部分あり。)
ネック裏は引き込む事による塗装がはがれを再現
塗装がはがれた様に見える部分にも、マットにニトロセルロースラッカーで塗装
Weather Check
経年劣化、気候による影響などで出来るラッカー塗装のひび割れを再現します。
Hardware & Vintage Effect
Vintage Effectは特殊な塗装ですので、それぞれのパーツの機能を阻害せず、経年による質感やサビを表現。
ブリッジ、ペグにVintage Effectを施します。
その他のハードウエアにもVintage Effect
Refret
指板を10″ (254 mm)に整形し、新たにFender STANDARD GUITAR FRETS (MEDIUM JUMBO)を取り付けます。
String Nut
牛骨を削り出し丁寧に面取、溝はそれぞれの弦に対して最適な幅と角度で設置、弦高は1フレット頭より0.3mmに設定します。
Pickguard & Control Knobs & Pickup Cover & Screw
ピックガード、コントロールノブ、ピックアップカバーに経年による黄ばみを着色
ビス、ポールピースに至るまで、サビのように見える塗装を施します。
specs
General
Base: Fender Japan ST-62G 80TX
Color: Fiesta Red
Body
Body Material: 3-Piece Alder
Body Finish: Nitrocellulose Lacquer
Neck
Neck Material: Maple
Neck Shape: ”C”
Scale Length: 25.5″ (648 mm)
Fingerboard Radius: 10″ (254 mm)
Number of Frets: 21
Fret Size: MEDIUM JUMBO
String Nut: Bone
Nut Width: 42 mm
Neck Plate: 4-Bolt
Neck Finish: Nitrocellulose Lacquer
Fingerboard: Rosewood
Electronics
Bridge Pickup: Single-Coil
Middle Pickup: Single-Coil
Neck Pickup: Single-Coil
Controls: Volume, Tone 1 , Tone 2
Pickup Switching: 5-Position Blade
Pickup Configuration SSS
Hardware
Bridge: 6-Saddle Synchronized Tremolo GOTOH GE101TC
Tuning Machines: Vintage-Style
Pickguard: 3-Ply Mint Green
Control Knobs: Aged White Plastic
Miscellaneous
Strings:
overview
Fender Japan ST-62G 80TXをベースに、
ゲイリームーアの60’s仕様のストラトを制作します。
ネックは指板整形を行い、フレットをFender STANDARD GUITAR FRETS (MEDIUM JUMBO)に交換。
新しい木材と違い、ネックの反りに対してかなりの安定を期待できるでしょう。
ボディー、ネックは塗装をはがし無垢な状態から、プライマー(下塗り)、シーラー(中塗り)、顔料(上塗り)、クリア(仕上げ)すべてをニトロセルロース、ニトロセルロースラッカーで、丁寧に塗装を施します。
ローズウッドのスラブボード指板、ボディーはアルダー。
ブリッジは新品のGOTOH GE101TCに交換。
完全にレストアし、カスタム塗装と調整を行うことにより新しいギターへと生まれ変わります。
ネックはストレート、トラスロットは十分調整可能。
ピックアップはお持込の手巻きのアルニコⅤを使用。
アッセンブリは別の工房でアメリカンビンテージワイヤーで再配線されておりビンテージライクなサウンドが期待できます。
有名メーカーカスタムショップの手掛けるGARY MOORE STRAT モデルのデザインに寄せ、
更に、独自の方法で塗装の機能を損なわずにダメージを再現したいと思います。
良く見る、「傷を付けただけの新しいギター」との質感や、サウンドの違いにご注目。
process
neck
Surface Preparation
サンドペーパー#400まで仕上げます。
ヘッド表面のみロゴを残し、その上でビンテージ加工を施します。
フレットを打設し、余分なフレットを切断、端部を研磨
Fender STANDARD GUITAR FRETS (MEDIUM JUMBO)
すり合わせを行います。
Painting
ニトロセルロースラッカーでの塗装工程
ネック裏の塗装がはがれる部分のみにマスキング
プライマー処理、シーラーを2度塗布、乾燥、研磨
ラッカークリアを2度塗布、乾燥後、研磨
マスキングを取り除き経年によるよごれと細かなダメージを加え、ロゴをリプレイス
Body
Surface Preparation
マスキングを行いプライマーを塗布、乾燥、研磨、サンディングシーラーを塗布。
下地の黄色を見せる部分にマスキングを行い、ホワイトを塗布、乾燥、研磨
下地の白色を見せる部分にマスキングを行い、少し濃いフィエスタレッドを調合し塗布、乾燥、研磨、
濃いフィエスタレッドを見せる部分にマスキング
フィエスタレッドを調合し塗布、乾燥、研磨、
マスキングテープを取り除きます。
マスキングの輪部を仕上げて、
細部のダメージをルーターなどで再現
木肌にステインで着色
ウェザーチェックを入れます。
Hardware & Vintage Effect
新しいGOTOH製のブリッジにビンテージ加工
ルーターでそれぞれの部品を丁寧にサンディングし、特殊な塗装を施します。
仕上がりはサビそのものですが、塗装ですので、各パーツとしての機能は損ねません。
Pickguard & Control Knobs & Pickup Cover & Screw
プラスチックパーツをサンディングし、磨いた後、よごれをペイントします。
Electronics
再配線を行います。再配線部にはKester44を使用
String Nut
牛骨を削り出し丁寧に面取、溝はそれぞれの弦に対して最適な幅と角度で設置、弦高は1フレット頭より0.3mmに設定。
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