Remodeled Stevie Ray Vaughan Number One Vintage Style A0408001

Repro Model

ビンテージギターの風合いは、およそ半世紀に渡り弾かれ大切にされてきた証です。

そんな年輪を、約1ヶ月ほどの期間で、新しいギターに再現する事は容易ではありません。
工法や工程などを創意工夫し、コストを出来るだけ削減しています。

notice

Nitrocellulose Lacquer Finish & Vintage Effect

オールニトロセルロースラッカー仕上げ
10万円台のギターに多い、上塗りのみのラッカー塗装ではなく、
プライマー(下塗り)、シーラー(中塗り)、顔料(上塗り)、クリア(仕上げ)すべてをニトロセルロース、ニトロセルロースラッカーを用いて塗装。
はがれた様子、小さな傷に至るまで実機に基き忠実に再現

下塗り材が経年により変色した状態や、
3トーンの重なりが序所にはがれた様子を忠実に再現
木肌が露出した部分の木目を美しく見せるように特殊な加工を施しています。
塗装がはがれた部分は、木肌の質感を最大限に引き出し、ビンテージの風合いを丁寧に作りこみました。

Weather Check

経年劣化、気候による影響などで出来るラッカー塗装のひび割れをリアルに再現
画像では解りにくいですが、肉眼ではリアルな質感を確認する事が出来ます。
また動画ではある程度ご覧になれます。

ネック裏は弾き込む事による塗装のはがれを再現

長年弾き込まれた状態を丁寧に加工

Gold Hardware & Vintage Effect

Vintage Effectは特殊な塗装ですので、それぞれのパーツの機能を阻害せず、経年による質感やサビを表現しています。
レフティーのゴールドブリッジ(新品のGOTOH製)にVintage Effectを施しました。
実機と同じく、右利き用のざくりを埋木し、左利き用のざくりを空けています。

ゴールドペグ(新品)にパールのButton
パールのButtonは樹脂を削りだして製作していますので、キャスト製独特のヤセはありません。

その他のゴールドハードウエア(新品)にもVintage Effect

Electronics

アメリカンクロスワイヤーUSA製22AWG 直径:約1.78mmを使用し配線
ヴィンテージライクなサウンドを与えてくれます。
ピックアップはAlnicoⅤ GOTOH ST-Classic α GTPU-ST-CLS(新品)、配線材はアメリカンクロスワイヤー

Refret

指板を整形し、新たにFender STANDARD GUITAR FRETS (MEDIUM JUMBO)を取り付けました。
ネックのレベリング、アールの整形、すり合わせも行っておりますので、低い弦高を可能にします。

String Nut

牛骨を削り出し丁寧に面取、溝はそれぞれの弦に対して最適な幅と角度で設置、弦高は1フレット頭より0.3mmに設定。

Pickguard & Control Knobs & Pickup Cover & Screw

ピックガード、コントロールノブ、ピックアップカバーに経年による黄ばみを着色
ビス、ポールピースに至るまで、サビのように見える塗装を施します。

specs

General

Base: Fernendes
Color: Aged 3-Color Sunburst

Body

Body Material: Alder
Body Finish: Nitrocellulose Lacquer (brand‐new)

Neck

Neck Material: Maple
Neck Shape: ”C”
Scale Length: 25.5″ (648 mm)
Fingerboard Radius: 14″ (356 mm)
Number of Frets: 22
Fret Size: MEDIUM JUMBO (brand‐new)
String Nut: Bone (brand‐new)
Nut Width: 42 mm
Neck Plate: 4-Bolt
Neck Finish: Nitrocellulose Lacquer
Fingerboard: Rosewood

Electronics

Bridge Pickup: Single-Coil AlnicoⅤ GOTOH ST-Classic α GTPU-ST-CLS (brand‐new)
Middle Pickup: Single-Coil AlnicoⅤ GOTOH ST-Classic α GTPU-ST-CLS (brand‐new)
Neck Pickup: Single-Coil AlnicoⅤ GOTOH ST-Classic α GTPU-ST-CLS (brand‐new)
Controls: Volume, Tone 1 , Tone 2 (brand‐new)
Pickup Switching: 5-Position Blade (brand‐new)
Pickup Configuration SSS (brand‐new)

Hardware

Bridge: 6-Saddle Synchronized Tremolo GOTOH Lefty (brand‐new)
Tuning Machines: Schaller Type (brand‐new)
Pickguard: 1-Ply  Aged Black (brand‐new)
Control Knobs: Aged White Plastic (brand‐new)

Miscellaneous

Strings: FENDER / Original Pure Nickel 150’s (brand‐new)

overview

Fernendes FSTシリーズをベースに、あの伝説のギターSRVの”Number One”を再現。
ベースは1980年台のものですので木材は乾燥し安定しています。
さらに、ネックは指板整形及びレベリングを行い、フレットをFender STANDARD GUITAR FRETS (MEDIUM JUMBO)へ交換。
新しい木材と違い、ネックの反りに対してかなりの安定を期待できるでしょう。

ボディー、ネックは塗装をはがし無垢な状態から、プライマー(下塗り)、シーラー(中塗り)、顔料(上塗り)、クリア(仕上げ)すべてをニトロセルロース、ニトロセルロースラッカーで、丁寧に塗装を施しビンテージ加工。

ローズウッドのスラブボード指板、ボディーはアルダー。
パーツは、現在の同価格帯のものに比べてはるかに良質の素材。
完全にレストアし、カスタム塗装と調整を行うことにより新しいギターへと生まれ変わります。

枯れたサウンドはビンテージギターならではの物!

ネックはストレート、トラスロットは十分調整可能。

有名メーカーカスタムショップのマスタービルダーが手掛けるSRVモデルのデザインに寄せ、
更に、独自の方法でギター本来の機能を損なわずにダメージを再現したいと思います。
傷つけるために、何かにぶつけたり、叩いたりは致しません。

良く見る、「傷を付け、ダメージを負っただけの新しいギター」との質感や、サウンドの違いにご注目。

process

neck

Surface Preparation

サンドペーパー#400まで仕上げます。
指板面はR 356mmに整形

フレットを打設し、余分なフレットを切断、端部を研磨

Painting

ニトロセルロースラッカーでの塗装工程

マスキングし、プライマー処理、シーラーを3度塗布、乾燥、研磨後、乾燥後ラッカークリアを3度塗布、乾燥後、研磨

ステインを使用しビンテージカラーに色付けします。
経年による塗装が剥がれた部分のよごれなどもこの時点で施します。
Schaller Typeのペグを取り外した跡も再現
ルーター等で丁寧にダメージを仕上げます。

Leveling

フレットのすり合わせ

Body

Surface Preparation

サンディングペーパー#400まで仕上げます。
ジャック部分のザクリを製作

SRV同様にレフティのトレモロが設置できるようにザクリを修正します。
実機は塗装後に修正されていますが、塗装前に修正し、マスキング、塗装後に作られたように仕上げます。

仮組みを行い弦を通し、ネックの方向を確認

Painting

ニトロセルロースラッカーでの塗装工程

木肌を整えます。

塗装をはがす部分にマスキングテープを貼ります。

木部用プライマーを塗布、
サンディングシーラーを3度塗布、乾燥後、研磨、平面が出たことを確認
3トーンを塗り重ねます。

レッド、ブラックを順に塗布

ラッカークリアを2度塗布、研磨

マスキングを取り除き、
木材の質感をより多く持たせるために、特殊な加工を行います。

ステインでビンテージカラーに色付けします。
木目を目立たせると共に、
継ぎ目を解り難く塗装します。

細かなダメージなどをハンドルーターで再現。
経年による黄ばみや汚れをペイント
この様にダメージの忠実な再現は他ではないでしょう。

Hardware & Vintage Effect

新しいGOTOH製の左利き用ブリッジにビンテージ加工
ルーターでそれぞれの部品を丁寧にサンディングし、特殊な塗装を施します。
仕上がりはサビそのものですが、塗装ですので、各パーツとしての機能は損ねません。

芋ネジ、スプリング一つに至るまでビンテージ加工を行います。

ゴールドペグにビンテージ加工を行い、樹脂のボタンを削り出し、取り付けます。
ボタンは削りだすことにより、キャスティング製法による表面の凹みなどを取り除きます。非常に時間のかかる作業ですが、実際に触った感覚は別物となります。

Pickguard & Control Knobs & Pickup Cover & Screw

プラスチックパーツをサンディングし、磨いた後、よごれをペイントします。

Electronics

アメリカンクロスワイヤーUSA製22AWG 直径:約1.78mmを使用し配線
ヴィンテージライクなサウンドを与えてくれます。
ピックアップはAlnicoⅤ GOTOH ST-Classic α GTPU-ST-CLS
ポールピースにもサビ加工

String Nut

牛骨を削り出し丁寧に面取、溝はそれぞれの弦に対して最適な幅と角度で設置、弦高は1フレット頭より0.3mmに設定。

gallery

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